このページでは申請書の書き方と記載例をご紹介します。
入管庁に永住ビザ申請をする時には、永住許可申請書とその他の添付資料を提出します。
申請書は永住権の手続きにて一番重要な書類になります。
永住許可申請書に書く内容は以下の通りです。
(他のビザ申請書と大きな違いはありません。)
まずは永住許可申請書の未記入の見本を掲載します。
この書類は出入国在留管理局のホームページで入手できます。
後ほどに弊所のホームページからもダウンロード可能になる予定です。
こちらが弊所の行政書士が作成した永住許可申請書の見本になります。
新しく記入した部分は緑色のテキストになっています。
グリーンにした理由は、色々試してみて視認性が良く目がチカチカしないのがこの色でした。
申請者の設定は以下の通りです。
永住許可申請書の情報は全て架空の存在です。
実在する如何なる人物団体とも一切関係ありません。
ここから永住ビザ申請書の書き方を解説してまいります。
1枚の書類を複数に分割してご説明いたします。
(色々試してこれが一番見やすかった)
申請者の写真を貼り付けます。
サイズは縦4センチ×横3センチです。
写真は書類提出時から6か月以内の物を使用します。
パスポートや前回のビザ更新で使った写真の使いまわしはダメです。
入管の窓口担当者から撮り直しの指示が来ます。
1 国籍・地域
申請者の国籍や地域(台湾・香港など)を記入します。
記入は日本語になります。
例:中国、韓国、ベトナム、アメリカ、台湾など
漢字圏以外はカタカナで記載します。
2 生年月日
申請者の生まれた日付を記載。
記入は西暦で書いてください。
パスポートや在留カードに書かれた年月日で。
3 氏名
永住希望者の氏名を書きます。
漢字圏(中国、台湾、韓国)は漢字とアルファベットを併記します。
例:瀏 哲万 Liu Zhe Wan
それ以外の地域の方はアルファベットで記入します。
例:Nguyen Phong グエン フォン
4 性別
該当する性別欄に丸を付けます。
男(Male)女(Female)
5 出生地
申請者の出生地を記入します。
国名と都市名までで大丈夫です。
例:中国重慶市
6 配偶者の有無
申請者が未婚or既婚かを問うています。
該当する方に丸を入れます。
有(Marrage)無(Singl)
7 職業
永住許可申請者の現在の職業を記入します。
例:会社員、会社役員、自営業、主婦、学生など
8 本国における居住地
申請者の母国にある住所を記入します。
例:中国 重慶市など
9 居住地、電話番号、携帯番号
日本の住所(住民票や在留カード)や電話番号と携帯番号を記入します。
住民票の通りに書きましょう。
例:大阪府大阪市城東区蒲生8丁目8番8号888号室
数字の書き間違いにご注意ください。
10 旅券番号と有効期限
パスポートの番号と有効期間を書きます。
旅券に書かれた内容を写すだけです。
有効期間は西暦です。
11 現に有する在留資格、在留期間、満了日
現在のビザの名称と貰っている在留期間、ビザの終了日を記載します。
お持ちの在留カードの内容をそのまま書き写します。
例:日本人の配偶者等、技術・人文知識・国際業務、定住者、高度専門職1号ロ。
配偶者ビザなどの通称ではなく、在留カードに書かれた正式名称です。
12 在留カード番号
こちらも在留カードの右上に書かれた番号を記入します。
13 犯罪を理由とする処分を受けたことの有無
犯罪をして警察のお世話になった事があるかを聞いています。
日本国外の処分歴も含みます。
無い場合は「無(NO)」に丸を付けるだけです。
有る場合は「有(YES)」に丸を付けて、内容を記入します。
14 永住許可を申請する理由
永住を希望する動機を2行で書きます。
例:これからも日本で家族と共に暮らして行きたい
書き切れない場合は、「別紙参照」と記載して別の用紙で申請理由書を作成します。
15 上記と異なる国籍、地域、生年月日、氏名による出入国の有無
二重国籍や偽造パスポートなどで入国歴がある場合に記載します。
ある場合は「有(YES)」に丸をつけて氏名、生年月日や直近の出入国歴を記載します。
ない時は「無(NO)に丸をつけて次に進みます。」
16 経歴、入国後の滞在年数、婚姻年月日
申請者の学歴や職歴を記載します。
書き切れない場合は、「別紙参照」と書いて別の用紙(任意)で履歴書を作成します。
今回入国後の滞在年数は、日本の滞在年数を書きます。
(永住許可の要件でとても重要な項目)
婚姻年月日を記載します。
日本人と結婚している場合は戸籍や住民票のデータを。
外国人同士の結婚の場合は、結婚証明書や親族関係証明書などを参考に。
ここからは永住許可申請書の2ページ目の書き方をご紹介します。
2ページ目は同居家族の内容や身元保証人の事を記載する欄となります。
17 主たる生計維持者
(1)申請人との関係
該当する項目の前の□を塗りつぶして■にします。
事例では本人の前の四角を塗りつぶしました。
配偶者ビザで家計の担い手が日本人パートナーの場合は、「夫」や「妻」の前の四角を塗りつぶします。
17-(2)勤務先の情報
生計維持者が働いている会社の名前や事業所名、住所、電話番号を記入します。
例:株式会社 大阪電子奉行、本店(本社)、大阪支店など
17-(3)年収
家計の担い手の年収を記入します。
課税証明書などの資料に書かれた数字を書きます。
申請者と家族滞在の組み合わせの時は、ここに書いた年収で永住審査されます。
18 在日親族及び同居者
申請者の日本にいる家族や親族の情報を書きます。
範囲は、父母、妻夫、子供、祖父母、兄弟姉妹、叔父叔母。
記載内容は、続柄、氏名、生年月日、国籍、同居の有無、勤務先や通学先、在留カード番号(特別永住者番号)。
名前は漢字圏の場合は、漢字とアルファベットを併記、それ以外はアルファベットで。
注意点は親族だけでなく、同居している人の情報も必要です。
(書き忘れると虚偽扱いになるリスクあり)
19-(1)氏名
身元保証人の氏名を記入します。
例:郭 浩宇 Guo Hao Yu
中国人など漢字圏の方は漢字とアルファベットを記載します。
19-(2) 国籍・地域
身元保証人の国籍、地域を記載します。
例:中国、ベトナム、イタリアなど
19-(3) 住所・電話番号・携帯番号
保証人の現住所、電話番号(固定の家電)、携帯暗号を記入します。
住所は住民票の表記通りに記載しましょう。
19-(4) 職業
身元保証人の職業を記載します。
例:会社員、会社経営、主婦、無職など
19-(5) 申請人との関係
保証人と申請者の関係で該当する項目の前の四角「□」を塗りつぶし「■」にします。
例:記載例は友人が身元保証人なのでその他の前にある四角を塗りつぶしています。
その他の欄のカッコ内に友人と記載しています。
20 代理人(法定代理人)
申請者が未成年の場合に使用する。
法定代理人(親)氏名、本人との関係、住所、電話番号を記載します。
署名欄
申請人が手書きで署名(サイン)を書きます。
日付も同様に自筆で書いてください。
取次者の情報
この部分は依頼を受けた行政書士が記入します。
なので申請者は特に書く必要はありません。
永住許可申請書の書き方と記載例でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。