永住許可申請を行政書士に代行を依頼するか、自分で手続きするかについて。
この記事を書いているのが行政書士なので、若干行政書士寄りになる部分が出てきます。
訪問者様の参考になるべく出来る限り客観的な立場で執筆したいと思います。
弊所の肌感覚でいうと、永住ビザは専門家に依頼する人が多い印象があります。
(ウチの事務所が永住許可サポートをしている関係ですかね)
配偶者ビザなど一般的な在留資格は、自分でする人が多い気がします。
理由は永住者の資格要件と申請の難易度の高さからでしょうか。
行政書士に依頼するか自分でするかをマンガにしてみました。
最低限の情報を詰め込んだつもりです。
比較部分を一覧表にしてみると。
行政書士 | 自分で | |
---|---|---|
費用 | 報酬+実費 | 実費のみ |
許可の確実性 | 高くなる | 人による |
時間 | 速い |
人による |
手間・負担 | 軽い | 重い |
精神的な不安 | 軽減される | 大きい |
フォロー | 代行 | 自分でする |
行政書士に依頼すると費用が掛かります。
(お世辞にもリーズナブルとは言えない価格)
その代わり申請までの時間、許可の可能性、手間の軽減や精神的な負担が軽くなります。
ご自身で手続きした場合、コストは公的資料の実費と交通費で済みます。
その反面、時間や手間などの負担が大きくなります。
スピードや確実性については申請者によります。
永住許可申請の実費については別記事で詳しく解説しております。
ご興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
行政書士に依頼するときの相場をご紹介します。
行政書士は報酬が自由化されており、事務所によって価格がバラバラです。
バラバラでも大体の相場感はあります。
弊所は一般的な相場より若干安くなっております。
(極端に安くは無いですけど)
なるべく無駄なコストを掛けない様に頑張っています。
費用 | |
---|---|
申請者(会社員) | 15万円~ |
申請者(経営者) | 18万円~ |
一緒に申請する家族(1人分) | 5万円~ |
表にもあるように、申請書が会社員か経営者かで料金が異なります。
理由は検討に必要な項目が多いこと、作成する書類が多いためです。
(会社の経営状況や公的義務の履行部分が追加されるため)
相場から極端に離れている場合は何かあることが多いです。
高い場合は、ブランド事務所か単なるボッタくり。
もしくは相場を知らずに値段を付けているケースがあります。
逆に極端に安い場合は、不慣れな専門家が経験を積みたい理由で下げていることも。
もしくは流れ作業にして件数で稼ぐ薄利多売戦略を取ってるかです。
よくあるのが、基本料金は安いけどオプションで相場より高額になるケースも。
なるべく費用を掛けたくない方は、ポータルサイトをお勧めします。
相場よりかなり低い価格で依頼できる可能性が高いです。
登録者の質は色々ですね。
どちらかと言うと経験を積みたい新人先生が多いです。
ベテランはポータルサイトに登録しない人が多いかと。
(費用対効果が合わないため)
ちなみに弊所もポータルサイトには登録していません。
次に永住ビザの許可可能性について。
こちらは行政書士に分があります。
行政書士がお手伝いする際には、詳細にヒアリングを行い要件を満たしているか確認します。
ヒアリングの結果、可能性が高いと判断した時に依頼を受けることが多いです。
(依頼者さまの要望でダメ元で申請することもありますが)
許可を阻害するマイナス面がある場合でも、ある程度フォローする方法も知っています。
(この部分はネットに上がっていない情報が多い)
行政書士に相談される方は、何らかのマイナスを抱えていることが多いです。
次は申請理由書のクオリティです。
この部分も行政書士は審査を有利に運ぶためのノウハウがあります。
次にご自身で手続きされる場合の確実性について。
これは人に依るとしか言えません。
誰が見ても確実に永住が出ると思える方なら、最低限の資料でも問題ないです。
またはご自身や周囲に永住許可申請に詳しい人がいる場合。
周囲の人が専門家や専門家レベルに詳しい時に限りますが。
この場合、行政書士に相談しなくてもゴールにたどり着く可能性が高いです。
逆に過去に永住を取った人のアドバイスは注意が必要です。
永住権の要件やルールは頻繁に変わります。
最近の永住ビザは難易度が高くなっています。
弊所には行政書士は不要と周囲から言われて失敗したと相談に来るケースが多いです。
(リカバリー案件の大半がこのケースです。)
行政書士に依頼すると時間と手間が軽減します。
そのために依頼するのだから、当然と言えば当然ですね。
永住ビザの申請書一式の作成は時間がかかります。
申請書自体は多くはありませんが、添付書類が非常に多いです。
また理由書の作成など負担感がある資料の作成も。
ご自身でされる場合は、全ての工程をセルフで行います。
要件を満たしているかの確認、必要な書類のピックアップ、収集と作成。
完成した書類を入管に提出する。
(オンライン申請もあるけど、カードリーダーが必要など使いづらい)
文書やマニュアルを見たり、文書を作るのに抵抗がない人なら何とかなるかもです。
そうでない場合は、日本語での書類作成は大変です。
あとは結果が出るまでの時間です。
審査期間自体は動かせないですが、書類の作成と提出はコントロールできます。
少しでも早く結果を望むなら、準備段階でどれだけ速く出来るかがポイントです。
永住許可申請は結果が分かるまで時間がかかります。
審査中は不安になっても待つしかありません。
この時に行政書士に依頼していた場合、不安は少なくなると思います。
また審査中に入管局から資料提出通知書が届くことがあります。
永住申請をする人は、入管からお手紙や電話があるのは普通だとご存じの方が多いです。
永住の場合、許可率が低いので対応に悩まれる方も。
行政書士に依頼していた場合、通知は行政書士側に届きます。
本人に連絡が行くときは、行政書士のレクチャーが付いた形になります。
メールやお電話で相談を受けたときに、
やっぱり行政書士さんに依頼した方が良いですか?
この様な質問をお受けすることがあります。
弊所では回答しています。
「可能性を引き上げたいなら依頼がお勧めです」
「ウチは行政書士事務所なので、そう答えます」
その後に続く言葉は、
「そりゃそうですよね」
という会話があります。
ぶっちゃけ、誰が見ても永住権の要件を満たしている人ならご自身でされても良いでしょう。
なおかつ書類作成に抵抗が無い人であることも。
そうではない人や自信がない人は、行政書士に相談だけでもした方が良いと思います。
行政書士やまだ事務所は、永住ビザや配偶者ビザなどのお手伝いが仕事です。
弊所は毎日、メールや電話からご相談が入ります。
(1年間で500件を超える計算になります。)
中にはご自身で申請してダメだったので、相談に来ました…
この様な方も少なくないです。
相談や面談でお話をお聞きしたり、提出した書類の控えを拝見することも。
本人は自信満々で提出したものでも、専門家の目から見ると…
不許可になった理由は大体分かります。
最初からウチに相談に来てくれてたら、マイナス点をフォロー出来たのに…
これだったら、しばらく申請を待った方が良い等のアドバイスができたけど。
永住許可申請は何度でもチャレンジ可能です。
(今の在留資格がある限りは)
2回目のチャレンジは、不許可だった部分をフォローが必要です。
当然ながら1回目より難易度が高くなります。
出来るならば永住権は1回の申請で取ってほしい。
行政書士に依頼するとコストが掛かりますが、許可の可能性は上がります。
ご自身で何年も何度もチャレンジするコストと手間と時間を考えたら…
必ずしも報酬が高いとは言えないかなと思っています。
相談だけでも大丈夫です。
不安をあおったり、強引に契約を迫ったりしません。
良かったら弊所でなくても構いませんので、話だけでもされてみては如何でしょうか。
以上が永住権を行政書士に依頼する費用とメリットについてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
行政書士やまだ事務所 所長
行政書士 山田 和宏
日本行政書士会連合会 13262553号
大阪府行政書士会 6665号
申請取次行政書士(大阪出入国在留管理局長承認)
大阪府行政書士会 国際研究会会員
大阪府行政書士会 法人研究会会員
【適格請求書発行事業者】
インボイス登録済
番号:T1810496599865
【専門分野】
外国籍の方の在留資格手続き、帰化申請(日本国籍取得)
年間相談件数は、500件を超える。
【運営サイト】
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